本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうもテツヤです。

本日の作業紹介は、都内から「VW ゴルフ6R」で御座います。

ってタイミングでの車両全体画像ですが。
撮り忘れのために今回は無しです、すみません…(汗

さてご依頼頂いた作業で御座いますが、こちらはヘッドライト不点灯の修理。
運転席側のライトが点灯しなくなったので、故障診断から修理までのご依頼で御座います。
今回はお客様から、念の為の交換用のバルブ持ち込みもあります。
なんて用意の良い方なのでしょう♪

最近、よく見かけるような気がしますね、ここのバルブは。
なんでもすごく安いのだとか?
「安さ」が特徴の製品と聞くと、経験的に嫌な予感しかしません(汗
いや経験的にというよりもトラウマに近いでしょうかね?
HIDの流行り始めた初期には、結構面倒な目に遭いましたので(涙

例えばこういう”斜め”な部分があったりすると、とても不安になるわけなんですよ。
とは言っても、自分では使っていないので。
本製品に対してあーだこーだ言えるほどの情報は持っておりませんが。

さて先ずは診断機での故障診断を実行。
結果は「D席側のライトがおかしいみたいよ、どっかでショートか断線してない?」というもの。
う〜ん、それはわかってるんだけどね…(汗
という事で、ライトを外して直接確認することに。
取り敢えずはバルブ切れを怪しみましょうか。

ゴルフ6のヘッドライトバルブへのアクセスはバンパー脱着を伴います。

バンパーを外してライトユニットを外して。
ようやくバルブにアクセスできる状態に。
なのでバンパーの置き場所を確保する必要があります。
バンパーを外さずにバルブ交換する方法は昔から研究されておりますが。
なんだかんだで、外しちゃった方が早いし確実です。

上記がゴルフ6のヘッドライトです。
正確には純正OEMのHELLA製のライトで、日本仕様には採用されていない「デイライト機能付」。
お客様ご自身で購入されて交換されたそうですが「ポジション灯が点灯しない」との事で。
こちらの設定も、今回の作業では合わせて行います。
そして外して気付きましたが、謎の紙テープが装備されてます。
一体なんのためのものだろう??

そして開けてビックリ玉手箱!?

ライトのバルブ…既に外してありますやん!
いや〜ご丁寧に外しておいてくれたんですね、とても助かります♪
じゃない、バルブが外れてます(汗
これが原因で点灯しなかった?としたら、中で踊っていて割れてる可能性も…。
と心配しましたが、バルブ自体は割れておらずひと安心。
バルブが割れていたら、破片を取り出さないといけませんからね。
しかも全てを綺麗に取り出せない場合もありますし、結構大変な作業ですし(汗
いやいや不幸中の幸いで助かりました♪

取り急ぎ、バルブを点灯しているP席側に交換。
そして点灯確認。

するも点灯せず。
しかし外したD席側のバルブをP席側のライトユニットに取付けてみると、ちゃんと点灯します。
つまり、今回の不具合はバルブではなくて、その他の原因という事に。
そしてあれこれと点検した結果。

悪さをしていたのはライトモジュールと判明。
なのでこれを注文して入荷次第の交換となりました。
お客様の持ち込まれたバルブは使いませんでしたが、新品の部品であれば処分の方法はあるでしょうから良いですかね。

さて。
当社へのご相談の内容で「お金の発生しない範囲で(故障を)みてほしい」というものは少なくないですのですが。
例えば今回の様に、ただの「ライト不点灯」であっても、その原因を見つけるには結構な作業が発生します。
ここまでの内容を「無料で」というのは少々難しいので、故障診断には基本的に料金を頂戴しております。
お金の発生しない範囲で見る場合には、本当に「見る」だけなので、そこらを歩いてる人に見てもらうのと変わりません。
ただし「診る」の場合は、今回の様に実際に道具や時間を使って診断する事になります。
この「道具や時間を使って行う作業」で、我々はお金を頂いておりますので。
基本的に「お金の発生しない範囲」というのは難しいです。

タダ働きではやる気が起きませんし、そんな状態では良い仕事ができるはずもなく。
結果的にざっくりAssyで交換になります。となっても、その心情は理解できます。
メカニックの給与が低く、結果、そのなり手が少なくなったのは。
「座ってても車が売れた時代」にあった、点検や修理の作業を軽くみていた悪習が続いている所為でもあります。
つまりは諸先輩方が行っていた「間違ったサービス精神」が、今の若手を苦しめていると言っても過言ではない。
ですのでどうぞ、業界のお客様となる皆様方におかれましては、点検作業にも対価が発生する事を認めて頂きたいわけです。
是非是非どうぞ、お願い致します。