V200d(W447):レースチップGTS取付(神奈川県)

本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうもテツヤです。

本日の作業紹介は、神奈川県からお越しの「Mercedes Benz V200d(W447)」で御座います。

真っ赤なW447!
車体が大きいので赤が映えますなぁ〜♪
国産車のミニバンでも多くは白か黒なので、ただ赤いだけでも目立ちますが。
Vクラスの存在感も合わさると、よりそう感じます。
SAやPAの駐車場、ショッピングモールなどの駐車場でも、見つけるのは簡単そうです。
待ち合わせの目印になっちゃったりして(冗談

さて今回のご依頼で御座いますが。

当社取り扱いサブコンではお馴染みのレースチップの取付で御座います。
お手軽に「もう少しパワーが欲しい」を叶えてくれる製品。
高速道路での合流や、追い越し加速の際に「う〜ん、あともうちょっと…。」と感じる方の、定番製品であります。
グレードは「GTS」。
純正ECUがBOSCH製の場合にはGTSが推奨、それ以外だとエラーの出る可能性が高いとか。
いやGTSにしたからといって「絶対に大丈夫」ではありませんので、念の為…。

これがキモとなる本体ですね。
よくあるご相談で「知人から譲って貰ったので取付けたいのだが、自分の車でも使えるか?」と頂きますが。
車種や年式が違えば、当然NGです。
その場合は先ずメーカーにご相談下さい。(この場合は日本代理店ね)
当社の様な販売店では対応できない内容となりますので。

そしてこれもキモとなる「エマージェンシーコネクター」。
本体と交換する事で、電気的にはレースチップが装備されていない状態にする代物です。
レースチップの配線なんかは装備されたままですので、物理的にはくっついてるんですが。
これに交換すると、車両信号はただレースチップの配線内を素通りするだけとなりますので。
ソフトウェア上では「何もついてない事」になります。
まぁつまり、説明書きにもある「ディーラー入庫またはエラー発生時に〜」の時の対応時に、レースチップ自体を取り外さなくても大丈夫ですよ〜♪となる訳ですね、なので「取外し+再取付」の工賃や手間が発生しないと思います。って訳です。
ここで勘違いされやすいのですが。
自動車メーカーやディーラーの保証に対して何も問題が発生しない訳ではないですし。
レースチップの取り外しや再取付の料金が必ずしも発生しない訳でもないですし。
レースチップを使う事で発生する故障や事故に対して、何処かが保証してくれる訳ではないです。
基本的にはカスタムなので、発生した事柄に対しては自分で対応する必要があります、リスクがゼロのカスタムは存在しません。
ここまでの説明をする販売店やショップさんは少ないので、勘違いされた情報が先行するんですが。
ポジション灯を電球からLEDに交換する程度の”軽さ”ではないのでご注意を。
(ポジション灯はポジション灯でリスクはあるんですよ?)

さて取付作業ですが。

車両が入庫されたらしばし放置。
エンジンが熱すぎて触れませんので、作業可能になるまで冷まします。
概ね10〜15分ぐらいでしょうかね?

エンジンが冷めたら作業開始。

カバーやら何やらを取り外して。
レースチップのコネクターを繋ぐ箇所にアクセスします。

今回は上記の2箇所。
この純正コネクターの間にレースチップのコネクターを挟ませるので。
車両の信号はレースチップ本体を経由して使われる事になります。
この”経由している間”に、何やらが行われている訳ですね、ここは各サブコンメーカーの味付けとなりますか。
現在はその手軽さから、いろいろな製品が溢れておりますが。
どれが良いのかは主観になりますでしょうね、レースチップみたいに平均的な底上げをしてくれるのもあれば。
ドッカンターボみたいな分かりやすいのもあれば。
私個人的には、今は使いませんけど。
もうそんな飛ばすこともないですし、そんな環境や時代でもないですし。
合流や追い越し加速も、そのタイミングを適切に図って、車と相談しながら行うってのが面白い年頃になってます(笑
いやだけど、それを言っちゃうと商売の機会が減ってしまうんですけどね(汗

でレースチップの本体取付位置は。

散々悩んでこの位置へ。
レースチップ本体は、そのコネクター長に制限を受けるので、設置位置には悩みます。
大前提に本体の物理的なサイズがあるので。
そこをクリアしつつ本体固定ができる場所で、熱の影響が少なく、エマージェンシーコネクターとの交換が比較的に容易で、コネクターの届く場所。
意外と少ないんですよね、しかもできる事なら「取ってつけた感」も減らしたいですし。

そして取付作業は終了。

取り外した各部品を戻します。
この後はしばしアイドリング状態にしながら、そしてちょこっと走ってみて、エラーが出ていない事を確認し。

最後に診断機による確認も終わったら完成で御座います。
現時点では取付た事による、使用した事によるエラーや不具合は無し。

ブログの前半でリスクについてを簡単に記載しましたが。
脅すつもりはないのですが、そんな内容になってしまいました(汗
ただしまぁ、日常的に使用される範囲では、そんなに頻繁にエラーが出る訳ではないですし。
(この「日常的な使用」ってのも主観なので難しいですが…汗)
日本代理店の対応は親切なので、ガクブルで心配になる必要もないです。
ただ一応は、純正の安全マージンを削るって事の意味と、そうしているという事実だけを記憶して頂ければ結構です。
「ノーリスクでカスタムの恩恵を受けられる」って事は、現実的に存在しないという理解と覚悟でしょうかね?
そこを踏まえた上での、カーライフの楽しみ方を是非♪