本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうもテツヤです。
本日の作業紹介は、神奈川県からお越しの「トヨタ クルーガー(20系)」でございます。

暖かくなってくると我々の出番が増えますね。
そう、カーエアコン修理です!
今回は「ACランプ点滅でエアコンが動かない」という症状でのご入庫。
早速点検していきます。
状況確認でエアコンをONにしても、コンプレッサーは回らず。
ヒューズかリレーか?コンプレッサーを観にいくと嫌な予感の状況。
許可をいただいて外して点検。



オイルが出てこない…。
この時点で、脳内では「高額修理確定だなぁ…買い替えコースが濃厚か?」という思考。
ホース接続部をウェスで拭うと。

削られた金属カスがこびりつく。
コンプレッサーに接続されているホース内も洗浄して確認。

こちらからは金属片を確認。
この時点で、コンプレッサーと一緒に、コンデンサとエバポレーター等の内部ACユニットを交換対象に入れます。
以前は「修理費用を安くするために、交換部品をできるだけ少なくしてあげたい」と考えて。
その為の選択肢をいくつかご用意して提示し、お客様に選んでいただいて修理作業を行なっていたのですが。
後々「そんな話は聞いていない」というトラブルが増えまして「故障の可能性がある範囲は交換する」というのが、現在の主流となりました。
ちなみに「点検代が高い!」と、揶揄されることがある、我が業界ですが。
体を汚して道具を消耗して、時間をかけて点検してるんでご理解いただけると嬉しいです。
特に「故障診断」は、車検や法定点検とは違って、決められた手順がないので、かかる時間が読めません。
従って車検整備のように「1日に〇〇台が可能」という計画が立てられないので、スケジュール作成が難しいのです。
車種や症状によっては、数日や数週間かかったりしますので、無論タダではやっていけません。
ディーラー等で嫌がられるのは、それが理由かもしれませんね。
いつ終わるかわからない修理にメカニックを使うよりは、時間の読める車検整備に使った方が、経営者としては正しい判断だと思います。
(なので、我々「外注業者」の仕事が発生するのですが)
そして今後、その点検料はもっと高くなっていくと思われます。
その理由は「故障診断ツールの高額化」です。
何せ故障診断ツールは、整備でしっかり使えるものだと1台で50万円以上かかり、年間の使用料も10万円以上します。
それだけの費用を、整備工場だけで負担できませんので、請求する費用に跳ね返ってくるわけです。
現行型の車両が故障発生を迎える頃には、入庫して故障診断する段階で数万円の費用負担は、近い将来に見えています。
話を戻しましょう。
コンプレッサーから発生した鉄粉は、サイクル内を通って全体に回っているので。
鉄粉の残りやすいコンデンサー(レシーバー含む)やエバポレーター、そして「詰り」を起こしやすいエキスパンションバルブは要交換対象となります。
以前は、どこまで鉄粉がいるかを確認し。
その状況に応じて交換部品を省く事で、修理費用の総額を減らしたパターンもご提示しておりました。
ただし、鉄粉が存在する可能性はあるので、修理後に、それが原因で再発する可能性がある事。
そしてその場合は、有料での修理となる旨をご説明し承諾をいただいた上で、修理を行なっておりました。
ですが修理後に再発した方々のクレームが増えましたので、現在は一律で該当箇所の交換対応となっております。
なんらかの理由で修理費を安く抑えたい方には好評であったので残念です。

ACユニット(内部にエバポが存在します)の脱着には、ダッシュボードの脱着が必須。
エアコン修理が高額となる理由のひとつです。



ここまでやってエバポレーターが見えます。
巷でよくある、異臭対策、臭い対策で行われる「エバポレーター洗浄」ですが。
エバポレーターの洗浄を行おうとしたら、ここまでやらないといけません。
部分的に見える場所を清掃しても、全体に広がっている異臭の元は除去できません。
洗浄剤の匂いで一時的に誤魔化せても、すぐに元通りで意味がありません。
大袈裟な広告に騙されない様に注意が必要です。
またエアコンクリーニングでは金属部品の経年劣化は防げません。
こちらも過大な広告の宣伝文句に騙されない様に注意しましょう。


