本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうもテツヤです。
本日の作業紹介は、神奈川県からお越しの「VW ザ・ビートル」で御座います。
さて今回のご依頼は、車両購入時から装備されているTVキャンセラーの修理で御座います。
ON/OFFスイッチが機能せず、切り替えができないとのこと。
つまり、走行中にTV視聴ができないということですね。
「TVキャンセラーの修理」というのは、あまり発生しないので珍しいご依頼です。
なぜなら、見えてる場所の配線が、ただ切れているだけであれば修理は可能ですが。
内部故障の場合は、製品の正確な設計図が必要となるため、それが外部に出てこない以上は困難であるからです。
困難ということは「修理不可」ではありませんが「何処で何がどうなっているのか?」を調べる必要があるので。
修理にかかる時間が増えるために、結果として修理費用が嵩みます。
また、調べている段階では修理費用の計算もできません。
つまりは「買った方が効率的」である事の方が多いので、修理を選ぶ意味は少ないのです。
で、今回の場合には。
VW純正のSDCW系ナビであったので。
可能性として、TVキャンセラーだけの問題であれば。
修理するのではなくて、ナビの配線加工でキャンセラーを装備しているのと同じ状態にできる算段があり。
また、その方がTVキャンセラーを直すより、買い換えるより、安く済む可能性が高い。
結果今回は、予想通りTVキャンセラーだけの問題であったため、ナビ配線加工にて処置して終了となりました。
ただこれは結果論でありますので、前提としてお客様には「検査料金の負担」が発生する事を了承いただく必要はあります。
ここが不可である場合には、同作業自体が発生しない事になりますね…。
これが問題のON/OFFスイッチ。
外から見るだけでも、すでにボロボロなのがわかりますが。
「何の部品を使っているのか?」は外さないと分からないので、この時点での判断は困難です。
そしてTVキャンセラー本体。
どうにも手作り感満載、これはメーカー製造ではなくて、ヤフオク等で売られている個人製造品でしょうかね?
となれば製品情報の収集だけでも時間がかかりそうなので、当日中の作業完了は不可能でしょう。
調査で数日、調達で数日、つまりは買い換えた方がずっと効率的。
ただし今回は純正SDCW系ナビなので、ナビ配線加工で処置します。
これが最も効率的です。
作業後、正常に機能するかを確認して終了。
ON/OFFの操作は無くなりましたが、TV視聴もナビ操作も可能です。
「スイッチでの操作」をどう感じるかは、個々の主観となりますが。
お客様にも了承頂いた通り、都度の操作が必要無くなったメリットの方が大きいでしょう。