本日も当ブログをご覧頂きまして有難う御座います。
どうもテツヤです。

本日の作業紹介は、都内からお越しの「BMW MINI(R56)」で御座います。

先日に引き続きのご登場となりますが、本命は今回のエアコン修理で御座います。
リモコンキーの電池交換だけで、車ごとの預かりとはなりませんのでね(汗
さてカーエアコンの修理相談では電話などで問い合わせをいただきますと。
「(この電話で)ざっくり幾らかかるか教えて欲しい。」
というご要望は多いです。
それが難しい事はブログ等で何度も書いてはいるのですが、周知されることはなさそうです。
どうして難しいか?その理由は主に二つ。

・電話やメールでは故障箇所の判断ができない。

相談相手が同業者(エアコン修理業者)であれば、同じ言語での会話が成立するので、車両を見なくても故障箇所が判断できる場合はあります。
しかし修理相談をされる方の殆どは同業者ではないので、こちらの知りたい情報が正確に出てきません。
少々極端な例かもしれませんが、車を見たことも聞いたこともない人に、言葉だけで、それを正確に理解してもらう事は困難でしょう。
十分な時間を使えば可能かもしれませんが、それならば直接見た方が早い。
つまりはそんな理由です。

・使われている部品の価格差が大きい。

前述した理由に加えて、部品価格差もあります。
例えば今回の修理で使用した部品は数百円の価格帯です。
しかしコンプレッサーなどになれば、10万円を超える場合もあります。
また交換部品の位置によっても、工賃が数万円変わりますので。
価格差が大きすぎて、本当にざっくり言ってしまうと相手を怒らせてしまうリスクが発生します。
「修理費用はざっくり、数千円から数十万円です。」
なんて回答を聞かされたら、頭にきませんか?

そんな理由から、基本的には車両をお預かりさせて頂いての点検作業から。となります。
受話器の向こうからは「電装屋なのに、そんな事も答えられないのか…。」と。
落胆されるような雰囲気が伝わってくることも多いですが。
だからこそ、そういった回答になることを、是非ともご理解いただきたいです。

これが取り外した部品。
経年劣化によりゴムがダメになり、そこから冷媒ガスが漏れていたんですね。
小さな部品ですが馬鹿にできません。

使われている場所はここ、チャージバルブを繋ぐ場所です。
基本的に故障診断は消去法なので、こんな場所でも探し出すのに時間を使います。
チャチャっとみて分かるものではありません。

バルブ交換後、エアコンは正常に機能しています。
ただし、あくまでも”現時点では”という条件はつきます。
経年劣化でダメになった部品があったという事は、今回交換していない部品も、いつそうなるかは分かりません。